■公務員は良くはない

公務員は良くはない。

公務員には職業の性質上、厳しい競争や過酷な労働環境、解雇や不安定な収入という事が先ずは無い。

そのため人生で最も大切な『自分は絶対生き残るのだという強い信念』と『自分はこの厳しい生存競争に生き残れないかもしれないという恐怖心』が生まれにくい。

人生が厳しい事を頭では理解しているが、本能で『人生の厳しさ』を感じる事が出来ない。

従って、自分は絶対生き残るのだという強い信念は無意識に弱まり、一日一日を必死で生き抜くための努力と工夫を怠り、生存競争は衰え、動物的遺伝子はみるみる弱まってしまうからである。

 

定年まで公務員でいるのであれば、自分一人の人生には然程問題は無い。

しかし、途中で公務員を退職し、厳しい生存競争の社会に放り込まれれば、日々するべき生き抜くための努力と工夫を何年もせず、生き抜くための経験を積んで来なかった公務員は、決して生きていけないのである。

 

また『子孫繁栄』の点に於いて、公務員は致命的である。

まず『子孫繁栄』に対しての執念が弱い。

次に、強い子を育てる環境が作れない。

子供が家庭に於いて、肌で『人生の厳しさ』を感じる事が出来ず、また親は子に、『厳しい人生の生き抜き方』を教える事が出来ないのである。

 

『経済的安定』を目的として公務員を選んだのであれば、公務員は尚更良くはない。

仕事は『自分の肌に合うかどうか』で選ぶのが一番大切である。

『経済的安定』は二の次三の次だからである。

 

『死への恐怖から解放された』ペットとして飼われている動物と、

『死への恐怖と隣り合わせで生きている』自然界の動物との違いなのである。