■人生で最も大切なこと

『人生は厳しい』のは、

常に人生のやり方を考え、

常に人生のやり方が最善かを疑わなければ、

人生で生き残れないからである。

 

つまり、人生を生き残るには、

常に人生のやり方を考えようとする『生への執着』と、

常に人生のやり方が最善かを疑い続ける『死への恐怖』を、

生涯適度に維持する事が、最も大切な事なのである。

 

この『生への執着』と『死への恐怖』は、極端な話人間が動物である以上、人生の辛い体験からしか生まれない。

 

しかし、生涯辛い体験をしろと言う訳ではない。

また、進んで辛い体験をしろと言う訳でもない。

 

大切な事は、

辛い体験をしない事を目的としたやり方をしない事であり、

辛い体験を誤魔化して無かった事にしない事である。

 

『辛い体験』をするような自分は、この厳しい世の中で生き抜く事は出来ないと思うのではなく、

『辛い体験』を適度に心に留めなければ、この厳しい世の中を生き抜けないのだと思って欲しい。

 

 

■自分の人生のやり方に自信を持つ

□人の人生のやり方を尊重する

 

『人生は厳しい』のは、常に人生のやり方を考え、常に人生のやり方が最善かを疑わなければ、人生で生き残れないからである。

では、人生のやり方はどのようにして考えれば良いのだろう。

人生は一人一人違う。これは、その人の遺伝子とその人を取り巻く環境が、一人一人全く違うからである。

つまり人生のやり方は、その人の遺伝子とその人を取り巻く環境に合わせて考えなければならない。そのため人生のやり方も一人一人違うのである。

 

そこで大切な事は、

 

1.自分の人生のやり方に自信を持つ

2.人の人生のやり方を尊重する

 

事である。

 

1.自分の人生のやり方は、自分の遺伝子と自分を取り巻く環境に合わせて、必死に考えたやり方である。自分で納得したやり方ならば、人から何を言われても自信を持って欲しい。

2.他の人も同じように、人生のやり方は、その人の遺伝子とその人を取り巻く環境に合わせて考えられたものである。例えそれが自分と全く違う愚かなやり方に思えても、その人にとってはそれが最善であるかもしれない。

 

その人と自分のどちらが人生で生き残るかは、棺桶に入るまで分からないのである。

 

■自分を正しく理解する

□世の中を正しく理解する

□結果を真摯に受け入れる

 

【■自分の人生のやり方に自信を持つ】で述べたように、自分の人生のやり方は、自分の遺伝子と自分を取り巻く環境に合わせて考えなければならない。

そこで最も大切なのが、自分や周りを正しく理解する事である。

自分や周りを正しく理解して初めて、自分に合った最善のやり方を考える事が出来る。

 

従って、自分を誤魔化したり、弱い所を認めなかったり、世の中の真実を知る努力を怠ったりすれば、間違った情報を元に自分のやり方を決めてしまうため、そのやり方は世の中では通用しないのである。

 

また、自分のやり方がどんな結果に終わったのか、素直に正しく評価しないと、次のやり方を考える時に、せっかくの経験も生かされないまま、また同じ失敗をしてしまうのである。

 

見栄を張るのをやめよう。

□間違いは素直に認めよう。

□良い所も悪い所も、自分の事は正しく理解しよう。

□自分の実力を正しく理解しよう。

□責任を転嫁するのもやめよう。

□辛い意見にも耳を傾けよう。

□何かのせいにしないで、本当の原因をしっかり見極めよう。

□人から聞いた情報だけで判断するのはやめよう。

 

最善の人生のやり方を見つけるために大切な事は、

 

□自分を正しく理解する事。

□世の中を正しく理解する事。

□結果を真摯に受け入れる事。

 

である。

 

■昔から伝わる言葉

『人生は厳しい』のは、常に人生のやり方を考え、常に人生のやり方が最善かを疑わなければ、人生で生き残れないからである。

 

【■自分の人生のやり方に自信を持つ】で述べたように、人生のやり方は人それぞれである。

 

しかし、人類の大部分の人生に於いて、ある程度の結果を出せるやり方がある。

 

それが、『昔から伝わる言葉』である。

 

『昔から伝わる言葉』は、人類が生まれてから現在まで、何兆もの人生の中で試された何千兆ものやり方の中で、生み出され語り継がれてきた、殆どの人に共通し、生涯を通して、高確率で良い結果を出せるやり方なのである。

 

この『たかひろハンドブック』は、この『昔から伝わる言葉』を根本に作られている。

 

■人は何故生まれてきたのか

人は何故生まれてきたのだろうか?

 

結論から言うと理由など無く、偶然以外の何物でも無い。

何故石が造られたのだろうと考えるのと同じ事である。

 

全ての産物がそうであるように、長い宇宙の時間の流れによって偶然産まれた物の一つが、理性を持った『人』であった、ただそれだけの事である。

 

その根拠は原子の持つ性質にある。

宇宙の全ての産物は原子で出来ている。

その原子の殆どは電気的に不安定であり、

電気的に安定しようとする小さな力(δ+、δ-)が働いている。

この力は原子が電気的に安定するまで働き続けるが、ブラックホールに吸い込まれるまで、原子が電気的に安定する事は永久に無い。

 

つまり原子は、原子の電気的に安定しようとする力が働き続ける事によって、あの手この手で色んな物とくっ付き、色んな形となって安定しようとし、より安定した状態になるまで、永久に形を変え続けるのである。

 

その原子の電気的に安定しようとする性質によって、形を変え続けた結果産まれた物の一つが、理性を持った『人』なのである。

 

□原子の電気的に安定しようとする小さな力(δ+、δ-)を『原子の意思』と呼ぶ。

□生物の進化の動力源は、原子の電気的に安定しようとする小さな力(δ+、δ-)の集合体である。

□人の欲望は、原子の電気的に安定しようとする小さな力(δ+、δ-)の集合体である。

□生存競争の根源は、原子の電気的に安定しようとする小さな力(δ+、δ-)にある。

 

 

 

■公務員は良くはない

公務員は良くはない。

公務員には職業の性質上、厳しい競争や過酷な労働環境、解雇や不安定な収入という事が先ずは無い。

そのため人生で最も大切な『自分は絶対生き残るのだという強い信念』と『自分はこの厳しい生存競争に生き残れないかもしれないという恐怖心』が生まれにくい。

人生が厳しい事を頭では理解しているが、本能で『人生の厳しさ』を感じる事が出来ない。

従って、自分は絶対生き残るのだという強い信念は無意識に弱まり、一日一日を必死で生き抜くための努力と工夫を怠り、生存競争は衰え、動物的遺伝子はみるみる弱まってしまうからである。

 

定年まで公務員でいるのであれば、自分一人の人生には然程問題は無い。

しかし、途中で公務員を退職し、厳しい生存競争の社会に放り込まれれば、日々するべき生き抜くための努力と工夫を何年もせず、生き抜くための経験を積んで来なかった公務員は、決して生きていけないのである。

 

また『子孫繁栄』の点に於いて、公務員は致命的である。

まず『子孫繁栄』に対しての執念が弱い。

次に、強い子を育てる環境が作れない。

子供が家庭に於いて、肌で『人生の厳しさ』を感じる事が出来ず、また親は子に、『厳しい人生の生き抜き方』を教える事が出来ないのである。

 

『経済的安定』を目的として公務員を選んだのであれば、公務員は尚更良くはない。

仕事は『自分の肌に合うかどうか』で選ぶのが一番大切である。

『経済的安定』は二の次三の次だからである。

 

『死への恐怖から解放された』ペットとして飼われている動物と、

『死への恐怖と隣り合わせで生きている』自然界の動物との違いなのである。

 

 

 

■マスコミ(情報提供者)に対する注意点

厳しい世の中を生き抜くために大切な事は、まず自分や世の中を正しく知る事である。

自分や世の中をより正しく知るほど、厳しい世の中を高確率で生き抜く事のできる『自分に合った人生のやり方』を見つける事が出来るからである。

 

そこで注意しなくてはならないのがマスコミである。

マスコミはその性質上一方的に情報を提供するため、私達にはマスコミの提供したい情報しか入ってこない。

またマスコミは、情報を正しく提供するという本来の目的を忘れ、売れ行きや視聴率を目的にして、情報を脚色している事が多い。

従って、マスコミの提供したい情報とマスコミの間違った情報を、無意識に鵜呑みにしてしまい、それを元に『自分に合った人生のやり方』を考えてしまうため、人生に於いて痛い目を見てしまうのである。

 

マスコミの恐ろしい所は、提供された情報では真実を正確に知る事が大変難しい所にある。

例えば、真実が60だとして、マスコミが100だと脚色した情報を提供する。もし私達が『100は嘘の情報だ、80位が本当だろう』と考えてしまえば、真実を正確に知る事が出来なかった事になるのである。

 

そこで大切な事は、自分の知りたい情報を自分の意思で選び、マスコミの提供する情報を鵜呑みにせず、どの情報がどの程度正しいのか、自分自身でしっかり考える事である。

 

□身近な人で実際に長生きしている人の人生を見る。

□身近な人で実際に退職まで勤めた人の人生を見る。

□身近な人で実際に自分の求める結果を出した人の人生を見る。

□自伝やテレビは参考にしてはいけない。

□目で見て、耳で聞き、肌で感じなくては、知る事は出来ない。

□色んな人の書いたマニュアル本を参考にする。

□漫画やテレビは現実とは違う。

□現実の真実を錯覚してしまう。

□また、得られる真実もほんの僅かに過ぎない。

□実際に経験する事が、現実の真実の全てを知る一番の近道である。